日本のコロナ対策について思うこと3つ

日本のコロナ対策について思うこと3つ

コロナ感染者、日に日に増えていますね。芸能人の感染も相次ぎ、どんどん身近な脅威になっている気がします。

先日、コロナへの日本の政府の対応、どう思う?と友だちから聞かれることがありました。そのときに考えた3つのことを、記事にしてみました。

1. 検査しっかりしようよ

少ない日本の検査数

日本の感染者が少なめなのは、検査数が少ないからだという説があります。確かに、これらのデータを見ると日本の検査数は多いと言えなさそうです。

ひとつめのグラフは、縦軸に国民100万人あたりのテスト件数を、横軸に国民100万人あたりで確認されたコロナ感染者を示しています。ふたつめのグラフは、国民100万人あたりのテスト件数のみを示しています。

ひとつめのグラフから分かるように、テスト件数が少なければ感染者は少なく発表されてしまいます。ふたつめのグラフからも、先進国のなかで日本の検査数が少ないことが明らかです。

検査数が少なすぎるのは、無自覚だが実はコロナに感染していた人を増やしてしまいます。そうすると、適切な医療処置が受けられないだけでなく、隔離などの対策をとれないために流行を拡大させてしまいます。

外国からも不審に思われる

そのうえ、検査を必要以上にしぶることは、外国から日本への信頼が失われる原因になると思います。

帰国前、アメリカで同級生からこんなことを聞かれました。
「どうして日本はコロナの検査を嫌がるの?」

ソフトバンク社長の孫正義社長がコロナの検査キットを100万人分無償提供すると発表したが、批判が相次いだため計画を撤回したことについて、疑問に思ったそうです。

検査したくても道具がない国があるのに、日本は検査キットの提供を拒むなんて不思議と言っていました。

孫正義さんの提供を批判した人たちは、検査の増加で患者が病院に殺到し、医療機関が崩壊することを危惧したそうです。

しかし、だからといってコロナの疑いがある人をそのままにしておくのはどうかと思います。感染者を増やしたくないからって、検査しないのはずるいと他国から思われる前に、きちんと検査した方がよいのではないでしょうか。

2. 空港での水際対策を強化させてもいいのでは?

日本に入国される際には、検疫法での隔離・停留が必要な場合のほか、検疫所長が指定する場所(御自宅等)において14日間の待機をお願いする

御自宅等へは公共交通機関を使わず、自家用車等でのお帰りをお願いする

厚生労働省水際対策の抜本的強化について(新型コロナウイルス感染症)

厚生労働省では、空港での水際対策として、上記をあげています。
実際どれくらい強制力があるのかわかりませんが、この非常事態ではお願いするのではなく、義務付けるくらい言ってもいいのではないでしょうか。

また、時差の計算を間違えたために、アメリカからの渡航者に自宅待機要請せず入国させるミスもあったようです。

私が大学で、生徒を迎えに来た保護者が都市部からウイルス持ち込むんじゃないかと恐れたように、誰かが外からウイルスを持ち込んでいるかもと疑心暗鬼になるのは、心休まらず辛いものです。

諸事情があり外国から日本に来た人たちが、必要以上にバイ菌扱いされないためにも、入国者の対策はしっかりしているとアピールすべきではないでしょうか。

3. 外出自粛させたいなら、店の閉鎖もアリでは?

私がいちばんコロナの脅威を身近に感じたのは、レストランが閉鎖され街が静かになったときです。その異様さを目の当たりにし、これは人ごとでないと気づきました。

みんなが人ごと思いコロナを脅威に感じていないならば、外出自粛を要請するのは難しいと思います。それなら、いっそのこと店の営業を一時停止して、脅威を身近に感じさせるのもアリだと思います。

店の営業停止による経済への影響はありますが、このまま流行が拡大してより長期間、自粛ムードが続く方が損失は大きいのではないでしょうか。