アメリカ大学でのコロナの影響
こんにちは!コロナの影響で日本に帰ってきました、ばくです。
最近のニュースをにぎわすアイツ、
コロナウイルス!!
いまや全世界に広まりパンデミックになっていますね…
私の通う大学もコロナの影響を受け、学生生活が大変化しました。今日はそんな変化をお伝えしていきます。
授業がオンラインに
ひとつめの変化は、授業がすべてオンラインになったこと。
4月から春学期の終わりまですべての授業をオンラインで受けます。実験がある授業も、クラスメイトとディスカッションする授業もすべて。授業は「Zoom」というWeb会議用のアプリを使って行われる予定です。
なぜ予定なのかって?
それは授業が4月第1週まで中止されたため、まだオンライン授業が始まっていないからです。
なぜ中止されたのか?それは次の変化につながります。
キャンパスから追い出された
アメリカの大学では、ほとんどの生徒は実家から出てキャンパスの近くに住みます。
・同級生と仲良くなりやすい
・風呂、トイレ掃除をやらなくていい
・面倒な家探しをしなくていい
・住民とのトラブルをひとりで抱え込まなくていい
・そもそも一定期間、寮に住む必要がある
といった理由から、大学の寮に住む学生も多くいます。
寮では、2人部屋、3人部屋も当たり前。狭い部屋で共に寝泊まりし、シャワーやトイレも供用です。(ちなみに、私ばくも1年生のときには3人部屋でした。このときの波乱に満ちた毎日も後ほど記事にしますね。)
そんな寮で、誰かひとりでもコロナになったら、大流行してしまうこと間違いなし!たとえ寮にいなくても、学生が大勢集まる大学では感染のリスク大。
それを危惧した多くの米国大学では、学生を家に帰すことにしたのです。
引越し準備期間
それにしても、なぜ家に帰るためだけに授業を中止させたのか?
それは、寮からのムーブアウト(引越し)も同時にする必要があったからです。
私の通う大学はセメスター制なので
・8月末〜12月中旬 「秋学期」
・12月下旬〜1月上旬 「冬休み」
・1月中旬〜5月中旬 「春学期」
・5月下旬〜8月中旬 「夏休み」
というスケジュール。
寮は一年契約なので、みんな春学期の最後に荷物をまとめ、夏休みには寮をからっぽにして明け渡します。
今回、春学期の残りすべてが在宅になったため、もうキャンパスに帰ってくることはありません。そのため、学生たちは必死になって荷物をまとめ、家に持ち帰ったりストレージサービスに保管したりしました。
このブランクは、学生たちが余裕をもって引っ越すための時間だったのです。
私も授業が休みになった時間を使ってパッキングし、無事帰国できました!
コロナ騒ぎで帰国した私が感じた、日本とアメリカのコロナ対策の差はこの記事で。
大学のサポート
コロナの流行でたくさんの変化を余儀なくされた私たち。
大学は、そんな学生たちのサポートもしてくれました。
キャンパスでの住まいサポート
いくらキャンパスに残るのが危ないとはいえ、すぐに家に帰れない学生もいます。
たとえば、中国からの留学生たち。
帰宅指示が出た当時、中国のコロナ状況はよくなってきているとも言われていましたが、それでもリスクがあることは確かでした。
また、フライトが減便されているなかで、中国人留学生たちがいっせいに中国へのフライトを予約。その結果、航空券の値段が四倍になってしまい、高くて買えないと話す友達もいました。
そのため、私の大学はそんな帰れない学生が、例外的に寮に住めるようにしました。理由を提出し認められれば、3週間の猶予が終わってもキャンパスにとどまることができます。私の友達の中国人留学生も、春学期が終わるまでキャンパスに残れるそうです。
ほかのアメリカの大学では、理由を問わず全員キャンパスから追い出され、仕方なく自分でアパートを探すこともあったらしいので、私の大学の判断はとてもありがたいものでした。
おかねのサポート
アメリカの大学の学費はとーっても高い。だから、学生もお金持ちな家庭出身の子が多い印象です。
一方で、大学は学生の多様性を大切にしています。そのため、低収入の家庭出身の子どもには返済不要の奨学金を与え、多様な学生が確保できるようにしています。
ちなみに、奨学金の必要額で合格しやすさが変わる、なんてこともあります。詳しくは、受験と奨学金の記事で!
そんな学生たちのために、私の大学では家までの交通費などを支援する資金がスタートしました。
おかねがなくて家に帰れないという生徒たちへの、こちらもありがたいサービスです。
心のサポート
アメリカでは、日本よりコロナ対策が厳しくとられています。
たとえば、私の大学のある街では、すべてのレストラン、バー、ジムの営業が禁止されました。大学内で感染者が出たこともあり、もしかしたら自分もコロナにかかっているかもとおびえる学生たちもいます。
家に帰ってからも、潜伏期間の14日間は自主的に自宅待機している人も。私が日本に帰国したときには義務ではありませんでしたが、万が一を考えて、私も自主的に家ごもりしています。
そんな不安や退屈を減らそうと、何人かの教授は生徒に励ましのメールを送ってくれました。
私もコンピューターサイエンスの教授から、「元気の出る曲、動画」のリストを受け取りました。
「コロナ撃退のための手洗いの歌」
など、おもしろいタイトルを見て元気が出ました。
時差もあって大学から切り離された感じがしていた私ですが、気にかけてくれていると思い、嬉しくなりました。
さいごに
コロナウイルスの影響で、私の米国大学生活は大きく変わりました。
時差など心配はたくさんありますが、大学からのサポートを使って乗り越えていこうと思っています。
またオンライン授業が始まったら、アップデートしますね!
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